人と会う用事があり、カフェ「ベローチェ」へ。
待ち合わせの20分前に着いたが、やはりそれらしい人はいない。
外にメニューの看板があったので注文するドリンクをイメージする。
私は、カフェインをとるとめまいや頭痛がおきるため、コーヒー・紅茶は飲めない。
残るはルイボスティーやココア・ジュース・ミルク、か。
今日会う人は仕事関係のかただ。
そのかたに対して、ココアやミルクはどうなのだろう。
それが悪いわけでは決してない。ないが、場に適していない気がするのはなぜだろう。
ジュースも同じか?
そうなると必然的にルイボスティーになるが、
ベローチェのルイボスティーには「ミント」と名がついている。
なぜ一緒にした。
ただのルイボスティーであれば飲んだことがあるから安心して飲めるが、
ミントとついたものは飲んだことがない。
仕事で会うしかも初めて会うかたと一緒の席で初めて飲むものを注文する勇気などみじんもない。
ということは飲めるものが何もない。
水か。
いやさすがに相手は注文するのに無料の水だけ持って席に着く度胸はない。
いったん気を落ち着けるため、その場を離れ、
待ち合わせ10分前にお店の前に戻り、ふと、気が付いた。
待ち合わせとはお店の「中」と「外」どちらが正解なのか。
友人同士であれば気軽に中で待っていられるが、
仕事の場合はどうなのだろう。
確認しようにも10分前にメールをするのは、
もし着いていない場合相手を焦らせてしまうのではないだろうか。
そうこうしているうちに約束の6分前になった。
もういいだろう。
私はメールを作成し、送信ボタンを押す直前にふと周りを見た。
いつの間にか隣に人が立っている。
目が合った瞬間、「この人だ」と思ったが、
指は止まらず、私は、送信ボタンを押していた。
飲み物はルイボスティーになった。
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