買い物へ行く途中、椿を見つけた。
ふわりと柔らかな花びらを広げ、その広げたままの姿で散るという。
だが、目の前の椿の根元には花が落ちておらず、花びらだけが点々と散っていた。
こういうこともあるのかと、
また少し歩くと、椿が咲いていた。
桜の木のような高木に咲いていた。
果たしてこれは本当にあの椿なのだろうか。
まるで桜が間違えて椿を咲かせてしまったようではないか。
いや、この椿だけではない。
先程見た椿も花が落ちていなかった。
あれも本当に椿なのだろうか。
疑心暗鬼に陥りつつ、買い物をすませ、
家で調べてみた。
なるほど。椿と似た植物で「さざんか」というものがいるらしい。
椿は、園芸品種にもよるが散るときは花ごと、さざんかは花びらが個々に散るとのこと。
また、椿は高いものだと15mにもなるとのこと。
ここだけ見ると最初に見たものは「さざんか」、後に見たものは「椿」ともとれるが、
両者を調べれば調べるほど、どちらなのかがわからなくなってくる。
これはまた見に行かねばなるまい。
次は写真を撮ってこよう。
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